背景のある色紙 〜色で引き立てる顔彩アートの魅力〜

こんにちは。
さわやか顔彩アート教室の
桂颯です。

絵手紙に慣れてくると、
次は
もう少し本格的な作品に
挑戦してみたくなりますよね。

絵手紙では、
花や果物などのモチーフを主役に、
背景はあえて
描かないことが多いですが、
色紙の場合は少し違います。

背景をほんのりと彩ることで、
モチーフの魅力が
ぐっと引き立ち、
作品としての完成度も
高まります

目次

第1章:背景があると、こんなに違う! 
ー 色紙アートの新しい楽しみ方

白い紙に描くと、
花やモチーフがはっきりと見えて、
それはそれで美しいものです。

白菊と蜂

小色紙(画仙紙ドーサ引き)に描いた
小菊

でも、
背景に色があると、
モチーフがくっきり浮き立ってきて
存在感が出てきます。

特に、下の絵のように、
白いお花の場合は、
美しく際立ってきます。

大色紙 コットン紙びわに描いた
斑入り椿

金色やくるみ色の色紙は、
品格があり、
和の雰囲気や季節感を
一層引き立ててくれます。

大色紙 コットン紙くるみに描いた
ぶどうとアゲハ蝶


背景があることで、
主役の花や動物が自然に引き立ち、
見る人の心にも
深く届くようになります。

第2章:色付きの色紙を活かす 
ー 紙そのものが背景になる

最近は、
最初から色がついた色紙が
たくさん販売されています。

◆くるみ色の色紙

くるみ色は、
やわらかで落ち着いた茶系の色。

作品紹介

金の色紙は、
豪華でありながら
決して下品ではなく、
お祝いごとや贈答用にも最適

<作品紹介>

この龍の色紙は、
お正月に玄関に飾りました。

◆わらび色の色紙

明るい緑系の色紙には、
白やピンクの花の絵がよく合います。

<作品紹介>

胡蝶蘭

背景に色があると、
モチーフが引き立ち、
絵の表情が豊かになりますね。

第3章:白地の色紙に背景を塗る 
ー 表現がもっと自由に

色付き色紙を
使うことに慣れてきたら、
次のステップとして、
白い画仙紙の色紙に
自分で背景を塗る
という方法にも
挑戦してみましょう。

背景は、
絵の主役を引き立てるための
「舞台」のようなもの。

濃すぎず、淡すぎず、
ちょうどよいバランスを
見つけることが大切です。

◎背景の塗り方(基本)

最初に、画面全体に
はけで水をぬり、
ごくごく薄い背景色を塗っていきます。


絵の具がたまらないように
色紙を前後左右に傾けて
馴染ませます。

背景の色は、
最初から濃く塗らないで、
徐々に徐々に濃くしていきます。

作品例

大色紙(画仙紙ドーサ引き)に描いた
月夜の椿

白地の色紙に、
ごくごく薄い焦茶を背景として塗り、
月の形を塗り残しました。

こうすることで、
月夜を表現できます。

淡い紅色の花びらの清らかさが
より際立ち、
静けさと品を感じさせる
一枚になりました。

大色紙(画仙紙ドーサ引き)に描いた
朝日を浴びる葡萄畑の乙女

まず、
人物の周りに水をはり、
上半分は黄色系、
下半分は緑系の背景色を塗り、
中間はグラデーションになるように、
馴染ませていきます。

まとめ:
背景を楽しむことで広がる、
色紙アートの世界

色紙に背景を加えることで、
作品の印象は驚くほど
豊かに変化します。

また、
色紙に慣れてきた方には、
白地の画仙紙ドーサ引きの色紙に、
自分の手で背景を塗る楽しさ

味わっていただきたいと思います。

背景が塗れるのは、
雲肌麻紙のような
丈夫な和紙に限られると
考えていたのです。

けれど実際に試してみると、
画仙紙の色紙でも、
十分に美しい背景を表現できる

分かりました。

もちろん、
麻紙ほどの強度はないので、
何度も水を重ねることは
難しいのですが、

ちょっと工夫すれば
問題ありません。

しかも、
色紙は雲肌麻紙に比べて
価格も手ごろです。

気軽に試せるからこそ、
背景色の組み合わせを
練習したり、
作品に新たな表情を
加えたりするには、
とても良い教材になります。

ぜひ、
ご自身のモチーフや
季節のイメージに合わせて、
色紙の背景にも
少し意識を向けてみてください。

きっと、
描く楽しさがぐっと広がり、
心に残る一枚が
生まれるはずです。

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この記事を書いた人

さわやか墨彩画教室の桂颯です。

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