こんにちは、桂颯です。
絵手紙を描き終えた後、
最後に朱色の小さな印を、ぽん。
それだけで画面が引き締まり、
「これで完成」と思える瞬間があります。
今日は、この小さな印について、
お話ししたいと思います。
第1章 画印を押す意味

書道や日本画では、
作品の完成や作者を示す印を、
「落款印(らっかんいん)」といいます。
作者の名前や雅号を表す、
いわば作品のサインです。
絵手紙の印にも、
*作者のサイン
*完成のしるし
*画面を整えるアクセント
という役割があります。
この記事では、
そうした印のことを、
分かりやすく「画印(がいん)」と
呼んでいきますね。
私は画印を、
絵手紙に加える
「最後の一筆」のように
感じています。
第2章 どんな画印を選べばいい?
初めて画印を持つなら、
自分の名前や雅号から、
一文字選ぶのがおすすめです。
私なら「桂颯」の「け」や「桂」。
ひらがな1文字の印「け」を
よく使っています。
画材店や書道用品店では、
絵手紙に使える1文字印があります。
ハガキには、
1センチ前後のちいさなものが
使いやすいでしょう。
第3章 好きな言葉を刻む「遊印」

名前ではなく、
自分の好きな言葉や、
作品への思いを表す文字を刻んだ印を、
「遊印(ゆういん)」といいます。
私が絵手紙によく使っているのは、
篆書体で「風」を表した、
白文の印です。
「風」という文字は、
私が描いている爽やかな絵の世界に、
とてもよく合っていて、
作品世界を表す
大切な一文字になっています。
「夢」「福」「笑」「風」など、
自分の好きな漢字を
一文字選んでもいいですし、
猫や花、鳥などの小さな絵柄を
刻んだ遊印もあります。
遊印は、
比較的自由な場所に押せる印です。
つまり、作者の遊び心や思いを、
自由に込められる印なんですね。
第4章 画印は、どこに押す?
画印は、必ず右下や左下に
押さなければならない、
というものではありません。
特に遊印は、
比較的自由な場所に押せます。
ただし「自由に押す」というのは、
何も考えずに押すという
意味ではないんですね。
絵や言葉、余白を眺めながら、
画面が落ち着く場所を探します。
押す場所に迷ったときは、
画印を押した紙を
同じくらいの大きさに切って、
絵の上で動かしてみる方法もおすすめです。
「ここがいい」と
思える場所が見つかってから、
最後に、そっと印を押しましょう。
絵手紙の最後に、
小さな朱色の印を、ぽん。
その一押しには、
「これは私が描いた絵です」という
作者のしるしと、
「これで完成です」という、
小さな喜びが込められています。
第5章 動画でもご紹介しています
金魚の絵手紙に画印を押す様子を、
動画でもお見せしています。
よろしければ、
こちらからご覧ください。
面白い構図とは?金魚を鉢の位置で描き分けてみた
YouTube:https://youtu.be/Dk503bHKAzo
まとめ
画印は、難しい決まりのためではなく、
自分らしく楽しむためのもの。
自分の名前を表す一文字でも、
好きな言葉でも、
小さな絵柄でも大丈夫です。
まずは、自分の名前から、
好きな一文字を選んでみませんか?
最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。
また次の記事で、
お会いできたら嬉しいです。

