いちじくの描き方|皮と断面の色を楽しむ初心者向け絵手紙

こんにちは、桂颯です。

夏の終わりから秋にかけて、
店頭に並び始めるいちじく。


近所のスーパーでは
なかなか見つけられなかったのですが、
先日、ようやく手に入れることができました。

手に取って眺めてみると、
外側は深く落ち着いた赤紫色。


ところが半分に切ると、
中には鮮やかな紅色が広がっています。


この意外な色の対比を絵手紙にしたくて、
今回は、丸ごとのいちじくと、
半分に切ったいちじくを
並べて描きました。

添えた言葉は、
「外見はしぶめ 中身は情熱」
です。

詳しい描き方は、
YouTube動画でもご紹介しています。

色を重ねる様子や筆の動きは、
ぜひ動画でご覧ください。

[YouTube動画:https://youtu.be/YmTsRWhT11Y

目次

いちじくは、花を内側に咲かせる果物

半分に切ったときに現れる、
細かな粒や放射状に広がる模様。

あの不思議な美しさには、
いちじくの花の秘密が
隠されているのですね。

いちじくを絵手紙に描く面白さ

いちじくの魅力は、
外側と内側で、
表情がまったく違うことです。

皮には、赤紫、えんじ、茶色、黄緑など、
渋く落ち着いた色が重なっています。

ところが中身は、
淡い桃色から鮮やかな紅色へと広がり、
中心には深い赤紫色があります。

形そのものは、
丸みのあるしずく形です。

複雑な輪郭ではないので、
初心者の方にも取り組みやすい
題材だと思います。


断面の粒を一つずつ描かなくても、
色の濃淡や短い線を使うことで、
十分にいちじくらしさを表現できます。

また、実のお尻側には
小さな星のような部分があります。


今回手に入れたいちじくはよく熟し、
この部分がぱっくりと開いていました。


その特徴も少し簡略化して描くと、
いちじくならではの表情になります。

過去に描いた、木になっているいちじく

Screenshot

以前は、枝に実るいちじくを描きました。

大きく切れ込んだ葉を中心に、
まだ青い実と、赤紫色に
色づき始めた実を添えています。

言葉は、
「実りある人生を」
です。

木になっている姿を描くと、
季節の移ろいや、
実が少しずつ育っていく時間まで
伝わります。

一方、今回のように果実だけを大きく描くと、
いちじくの形や色、みずみずしさが
主役になります。

同じいちじくでも、
どこを切り取るかによって、まったく違う絵手紙になるのが
面白いところです。

▶️ 過去のいちじくの描き方はこちら
YouTube動画:
https://youtu.be/nKG5ZBaS18E


今回のいちじくの描き方

今回使用している画材と道具は、
こちらのページで詳しくご紹介しています。

丸ごとの実と、半分に切った実を並べる

丸ごとのいちじくを少し後ろに、
半分に切ったいちじくを
手前に配置します。

二つの実を少し重ねることで、
対比がしっかりわかりますね。

言葉を書く場所を考え、
はがきの上部には余白を
残しておきましょう。

ふっくらとした輪郭を描く

丸ごとの実は、
左右を少し不ぞろいにしながら、
ふっくらと描きます。

半分に切った実は、
風船のように、
上を少し細く、下を丸くします。

きれいな左右対称にしすぎない方が、
自然で温かみのある絵になります。

皮は一色で塗らず、色を重ねる

皮には、
明るい黄緑や赤茶色を残しながら、
黒や辰砂を重ねていきます。

最初から濃い色で塗りつぶさず、
ところどころに明るい部分を
残すのがポイントです。


濃い色を少しずつ重ねることで、
いちじくの丸みと、
皮の深い色合いが表れてきます。



色むらも、皮の自然な表情として
生かしていきましょう。

断面は、白っぽい縁を残して描く

断面の外側には、
白から淡い黄緑色の縁を残します。

その内側に淡い桃色を入れ、
中心に近づくにつれて
紅色を濃くしていきます。
この白っぽい縁があることで、
中身の赤がいっそう鮮やかに見えます。

中心と粒は、細かく描きすぎない

断面の中心に深い紅を入れ、
その周りに短い線や点を添えます。

粒をすべて正確に描こう
としなくても大丈夫です。

中心から外側へ、、
濃い色から薄い色へと変化をつけることで、
いちじくらしい鮮やかな断面になります。

お尻の星形

丸ごとのいちじくには、
小さな星のような果口?を描きます。

周囲を少し明るく残し、
中心に濃い色を入れます。

小さな部分ですが、ここを描くと、
ぐっといちじくらしくなります。

白と影で、みずみずしく仕上げる

皮には、
白い線を数本だけ添えます。

これは、いちじくの皮の
つやっとした照りを表します。


白は入れすぎず、
ところどころに添えるくらいに
しておきましょう。

果肉の中心には、
白い短い線を入れて、
つぶつぶ(小さな花や種?)を
描き入れます。

今回添えた言葉は、
「外見はしぶめ 中身は情熱」
です。

いちじくの色そのものを表しながら、
人にも重ねられる、
少しユーモラスな言葉にしました。

皆さんも、
描いたいちじくを眺めながら、
お好きな言葉を添えてみてくださいね。

まとめ

外側は静かで渋く、
内側は華やかで情熱的。

いちじくは、
外側と内側の色の違いを楽しめる、
とても魅力的な絵手紙の題材です。

描き方のいちばんのポイントは、
渋い皮と鮮やかな中身。
その色の対比を意識しながら、
丸ごとの実と切った実を描いてみてください。
秋らしい、味わいのある一枚になりますよ。

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この記事を書いた人

さわやか墨彩画教室の桂颯です。

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