こんにちは。桂颯です。
「絵を描いてみたい。」
そう思っても、
最初は何を描けばいいのか、
どこから始めればいいのか、
さっぱりわからないものです。
実は、私もそうでした。
私が絵を描きたいと
思ったきっかけは、
ある小学生が描いた一枚の絵でした。
大きな馬のお尻を、
画面いっぱいに描いた絵です。
決して上手な絵ではありません。
けれど、
その絵からは、
馬を見た時の驚きや感動が、
びんびん伝わってきたのです。
私はその絵を見て、
「上手くなくても、
人を感動させる絵は描けるんだ。」
「今からでも、
私にも描けるかもしれない。」
そう思いました。
何から始めればいいのかわからなかった

ところが、
いざ描こうとしても、
何をどう始めたらいいのか、
まったくわかりませんでした。
そこで私は、まず、
さまざまな絵を
見ることから始めました。
油絵、水彩画、日本画、パステル画……。
世の中には、
こんなにもたくさんの表現方法が
あるのかと驚きました。
その中で考えたのです。
「私は、どんな絵に一番心惹かれるのだろう。」
そして、
自分が好きだと思える絵を
描く先生を探しました。
どんなに技術が優れていても、
自分が描きたいと思えない絵を教わっても、
長く続けることはできないと思ったからです。
6年間、先生の絵を模写し続けた

「これは模写時代の作品です」
幸い、私は、
自分の理想とする絵を描く先生に
出会うことができました。
それから六年間、
私はひたすら先生の絵を模写しました。
何も知らない、
まったくの未経験からのスタートです。
毎回、夢中になって
先生の筆遣いを追い、
色の重ね方を真似し、
構図を学びました。
まるでスポンジが水を吸い込むように、
私は絵の技法だけでなく、
絵に向き合う姿勢や、
作品に込める思いま
で吸収していったように思います。
どんな世界でも、
最初は模倣から
始まるのではないでしょうか。
スポーツでも、音楽でも、料理でも、
まずは先生の動きを真似ることから学びます。
絵も同じです。
模倣は、
自分らしさを失うことではありません。
自分だけの表現へ向かうための、
大切な土台づくりなのです。
模倣の先に見つけた、自分の描きたい絵

そして、
長く描き続けるうちに、
私自身も一つのことに気づきました。
一時期は、もっと細密に、
もっと上手に描きたいと
思っていた時期もありました。
けれど、
ある日、私が本当に描きたいのは、
ただ上手な絵ではないことに
気づいたのです。
見る人の心が、
ほっと癒される絵。
見た人が、
少し優しい気持ちになれる絵。
そんな絵を描きたい。
そう思うようになりました。
だから今は、
無理に上手く描こうとは思いません。
もちろん技術は大切です。
でも、それ以上に、
自分が感じた感動や喜びを、
素直に絵に込めることを
大切にしています。
まずは、好きな先生を見つけてみよう

今は、インターネットのおかげで、
場所や時間に関係なく、
素晴らしい先生から学べる時代です。
もし、これから絵を始めたいと
思っているなら、
まずは「こんな絵を描いてみたい」と
心が動く作品を探してみてください。
そして、
その先生の描き方を
素直に真似してみることです。
模倣から始まった一歩が、
やがて、あなただけの一枚へと
つながっていくはずです。

