こんにちは。
さわやか顔彩アート教室の
桂颯です。
これまで、
絵手紙を楽しまれてきた皆さまへ。
筆にも少しずつ慣れてきて、
「もう少し本格的な作品も
描いてみたいな」と
思いはじめていませんか?
そんな時におすすめしたいのが、
色紙に描く顔彩アートです。
色紙というと、
少し難しそうに感じるかもしれませんが、
実は、
画仙紙ドーサ引きの色紙であれば、
絵手紙とほとんど同じ感覚で
描くことができるんです。
今回は、
そんな「色紙に描く楽しさ」を
テーマに、
色紙の種類や魅力、
実際の作品例までを
ご紹介します。
絵を描くことが、
もっと自由に、
もっと楽しくなる
きっかけになりますように。
第1章:絵手紙から色紙へー気軽に始められる新しい世界

色紙というと、
「書道」や「日本画」のような
難しそうなイメージを
持たれる方も多いかもしれません。
けれど、
顔彩アートであれば、
身近な花や風景を、
絵手紙と同じように
描くことができます。
特におすすめなのが、
ドーサ引きされた画仙紙の色紙。
これは、
滲みを抑える加工が施されており、
絵手紙で使われる
画仙紙のハガキに近い描き心地です。
滲まないので、
ゆっくり筆を動かすことができますし、
色も美しく発色します。
また、ある程度、
紙は丈夫なので、
重ね塗りもできます。
「色紙に描く」というだけで、
いつものお花も
どこか凛とした存在感に。
完成した色紙を
額に入れて飾ると、
まるでギャラリーのように、
お部屋が華やぎます。
第2章:色紙のいろいろ ― モチーフに合わせて選ぶ楽しさ
色紙には、
実はいろいろなサイズや形があります。
描きたいモチーフに
合わせてサイズを選ぶのも、
色紙アートの楽しみのひとつです。
◎大色紙(約24.2cm × 27.2cm)
最も一般的なサイズで、
存在感があります。
少し大きめの花、
たとえば芍薬や牡丹など
華やかな花におすすめです。
*作品例:

「真っ赤な椿を描き,
額に入れて、お正月に玄関に飾りました。
◎小色紙(約13.6cm × 12.1cm)
気軽に描けるサイズで、
はじめての方にぴったり。
季節の草花や
一輪挿しのような構図が
よく映えます。
*作品例:

「白い小菊に蜂を描きました。
小さいサイズなので、あっという間に描けました」
◎ミニ色紙(約7.5cm角など)
手のひらサイズの可愛らしい色紙。
贈り物や、ちょっとした飾りに
最適です。
*作品例:

「葉っぱの上に、
美しい蝶々を止まらせました。」
◎短冊色紙(約6cm × 36cm)
縦長の色紙で、
小鳥やお花を描くと、
緊張感のある構図を楽しめます。
*作品例:

禅語『一行三昧』と筆で書き、
竹を描きました。
禅語は、
言葉自体に力がありますので、
床の間の柱などにかけて、
自分を励まします。

第3章:色紙を飾る喜び ― 絵が暮らしの中に溶け込む
描いた作品を
額に入れて飾る時間も、
色紙アートの楽しみのひとつです。
額に入れるだけで、
色紙が一段と引き立ち、
お部屋の雰囲気も
がらりと変わります。
絵手紙では
なかなか味わえなかった
「飾る喜び」
「見せる楽しさ」が
広がっていきます。
*飾り方の例:
• 季節の花を描いた色紙を、
玄関に飾ってお客様をお迎えする。


お正月に、干支を描いた色紙を飾る。

床の間の柱にかけると、
お茶室のような風情のある空間を
演出できます。

こうした飾り方も
絵を描くモチベーションになりますし、
訪れた方との会話のきっかけにもなりますね。
まとめ:色紙に描くことで広がる世界
絵手紙から一歩進んで、
「色紙に描く」という世界に
触れてみると、
表現の幅がぐんと広がります。
大きく描ける、
自由に構図を工夫できる、
飾って楽しめる、
誰かに贈れる…。
それはまるで、
自分の心を一枚の紙に
映し出すような時間です。
初めての方は、
まずは小色紙や画仙紙の短冊から
始めてみてください。
心のこもった素敵な作品が
生まれます。
どうぞ、気負わず、
楽しむ気持ちで。
描くことで心が癒される。
色紙アートが、
そんな優しい時間になればと
願っています。