知っておきたい! 顔彩と顔彩チューブの違いと使い分け

こんにちは。桂颯(けいそう)です。

今回は、
顔彩と顔彩チューブの違いと使い分けについて、
ご紹介したいと思います。

顔彩も顔彩チューブも、
絵手紙や色紙制作に広く使われる画材です。

どちらも発色が美しく、
さまざまな作品に活用されていますが、
それぞれに特徴や使い分けがあります。

の記事では、
顔彩と顔彩チューブの違いを理解し、
効果的に使い分けるためのポイントを
詳しく解説します。

これから紹介する内容を参考にして、
自分に最適な画材を見つけ、
作品作りに役立ててください。

目次

第1章:顔彩の基本と特徴

顔彩は、
水を含ませた筆で、表面をなでるだけで
描くことができる大変便利な絵具です。

固形のため、持ち運びや保管がしやすく、
筆に水を含ませて使うことで、
色の調整も簡単にできます。

初めて顔彩を使う方でも、
簡単に扱えるので、
初心者にもおすすめの画材です。

顔彩は、
使い始める際に、揃えるべき道具も
少なくてすみます。

また場所を取らず、手軽に使えるので、
絵手紙のような小さな作品を描くときや
屋外の写生に向いています。

顔彩については、
Youtubeでも、詳しく解説していますので、
以下のサイトをご覧ください。

第2章:顔彩チューブの基本と特徴

Screenshot

顔彩チューブは、水彩絵の具のように、
顔彩がチューブに詰められた形の画材です。

色合いも名前も、顔彩と全く同じです。

何故なら、
顔彩や顔彩チューブに使われている顔料は、
どちらも、
日本画で使われる絵具と同じ顔料が使われているからです。

顔彩は
顔料に、膠や水あめ、アラビアゴムなどで練り合わせ、
角皿に詰めた固形絵具であるのに対し、

顔彩チューブは、
顔料にアラビアゴム、でんぷん糊などの定着剤を混ぜて練り、
チューブに詰めたものなのです。

顔彩チューブは、
数種類のメーカーが販売していますが、
お使いの顔彩と同じメーカーの絵具を使うことを
おすすめします。

私の場合は、
吉祥の顔彩を使っているので、
顔彩チューブも吉祥を揃えています。

顔彩チューブは、セット販売もありますが、
単品で購入することもできます。

使う絵具の色は、限られていますので、
顔彩でよく使う色を単品で購入されると
無駄がありません。

色によって、値段が異なりますが、
1本350円〜420円くらいでしょうか。

私は、よく使う色を単品で購入して、
ダイソーで購入した容器に
色分けして入れています。

特に、
使う頻度の高い胡粉については、
一番大きなサイズのチューブを購入して使っています。

第3章:顔彩と顔彩チューブの違い

顔彩と顔彩チューブの最も大きな違いは、
その形状と使用方法にあります。

Screenshot

顔彩は、固形の角皿になっているので、
筆に水を含ませて、
顔彩の表面をなぞって使用するのに対し、


顔彩チューブは液状なので、
水彩絵の具のように、
絵皿に出して使います。

顔彩の長所と欠点

手軽に使える顔彩は、
絵手紙や屋外での写生に向いている
という長所がありますが、

その反面、一つ一つの絵具の量が少ないので、
色紙以上の大きな作品を描いたり、
がっつり色を塗り重ねたいと思うと、
すぐに足りなくなってきてしまいます。

吉祥では、顔彩のほかに、
大容量の顔彩が入った鉄鉢(てっぱち)が
単色で販売されています。

Screenshot

この鉄鉢も、
顔彩の角皿と同じ使い方で、
水を含ませた筆で撫でるだけで、
描くことができます。

しかも、絵具がなくなったら、
容器をそのまま絵皿として
お使いいただくことができます。

でも、絵皿が溜まってくるのも面倒ですよね。

私は、たくさんの絵具を使いたい時は、
顔彩チューブを使用しています。

第4章:顔彩と顔彩チューブの使い分け

顔彩と顔彩チューブの使い分けは、
作品の目的や表現したい内容によって
決まります。

顔彩は、
絵手紙のような小作品や透明感を求める作品に
適しているのに対して、
顔彩チューブは、
色紙などの大きな作品に向いています。

単色で塗る場合

顔彩の場合、
とても手軽に扱えるというメリットがある反面、
水を含ませた筆で取って、紙にぬるので、
多少色が薄くなりがちです。

顔彩チューブは、
絵皿に直接出して、
水彩絵の具のように、
筆で溶かして、紙に塗るので、
色の濃度を自由に調整でき、
しっかり濃く描くことができます。

混色で塗る場合

顔彩の場合は、
異なる色の顔彩を取る際には、
毎回、筆を洗わなくてはならず、面倒で、
筆についた顔彩を毎回洗い落とすのは、
正直、もったいないという気がします。

顔彩チューブの場合は、
混色はとても楽です。

絵皿に両方の絵具を出し、
自由な比率で混ぜることができるからです。

絵手紙などで、顔彩に慣れてこられた方は、
次のステップとして
顔彩チューブを揃えられると、
まちがいなく、表現の幅がぐっと広がると思います。

ワンポイントアドバイス

絵手紙などで、顔彩を使う場合でも、
胡粉については、
顔彩チューブを持っておくことをおすすめします。

美しいグラデーションやぼかしが、簡単に出せます!

第5章:まとめとオンライン色紙講座の紹介

今回の記事では、
顔彩と顔彩チューブの
基本的な特徴と違い、使い分けについて
詳しく解説しました。

それぞれの画材には、
異なる魅力があり、使い分けることで、
作品の幅が広がります。

初心者の方でも、
これらの画材を上手に使いこなすことで、
美しい作品を作り上げることができます。

顔彩チューブの
詳しい使い方やテクニックを学びたい方には、
オンライン色紙講座がおすすめです。

この講座では、
顔彩チューブを使った色紙の描き方を
わかりやすく丁寧に指導します。

初心者でも学べる内容ですので、
ぜひ、この機会にオンライン色紙講座に参加して、
美しい色紙を描く楽しさを体験してください。
ご参加をお待ちしています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

さわやか墨彩画教室の桂颯です。

目次