顔彩の基本をマスター! 知っておきたいポイント

皆さん、こんにちは。桂颯です。

今回は、私が愛用している顔彩について、
その特徴や使い方、メンテナンスについて
お話ししたいと思います。

顔彩は、
墨彩画には欠かせない絵の具であり、
その豊かな色彩と使い勝手の良さが
人気の絵の具です。

ちなみに私は、吉祥の顔彩24色セットを使っていますので、
以下の説明は、吉祥の顔彩についての解説となります。

初心者必見!「顔彩の基本と使い方を徹底解説」
というテーマで、
Youtubeでも配信していますので、
こちらも合わせてご覧ください。

目次

顔彩とは?

顔彩とは、
日本画や墨彩画、水墨画で使用される絵の具で、
日本の伝統的な色彩が使われています。

日本画と同じ顔料を使っているので、
日本の風景や自然を描く際にも
日本画のような風情ある色彩を表現できます。

色の呼び方も日本画と同じで、
鶯茶録(うぐいすちゃろく)、燕脂(えんじ)浅葱(あさぎ)など、
水彩絵の具とは、全く異なる呼び名です。
最初は、ちょっと戸惑うかもしれませんが、
日本人には、親しみのある名前なので、すぐに慣れてきます。

吉祥の顔彩セットでは、
顔彩の蓋の裏側に読み方が記されていますので、
いつでも確認できますよ。

顔彩は、色の元となる顔料に
アラビアゴムや膠を練り混ぜて、固めて
角皿にいれたものです。


水を含ませた筆で顔彩の表面をなぞるだけで、
色が溶け出してくるので、
とても描きやすい絵の具なんですね。

その手軽さから、
写生や絵手紙を描くのに大変便利で
多くの人に愛用されています。

顔彩の種類

墨彩画に使われる絵の具には、以下の3種類があり、
用途によって使い分けます。

顔彩

顔彩は、一つづつ角皿に分かれています。
絵の具がなくなっても、バラ売されているので、
個別に買い求めることができます。

角皿は、色の混ぜ合わせが簡単で、
少量でも発色が良いので、
絵手紙などの小さな絵を描くのに、
適しています。

Screenshot

鉄鉢(てっぱち)

鉄鉢は、角皿よりも、大容量なので、
絵の具をたくさん使いたい時に適しています。

絵の具がなくなったら、
容器は、絵皿として使うこともできるんですよ。

Screenshot

顔彩チューブ

顔彩チューブは、水彩絵の具のように、
チューブ状になっていて、使いやすく
広い面積を塗る際に便利です。

不透明絵の具なので、上から色を美しく
重ね塗りすることができます。

私は、色紙を描く時には、
いつも顔彩チューブを使っています。


顔彩の使い方

基本的な使い方ポイント
1、筆選び

顔彩を使う際には、
まず適切な筆を選ぶことが重要です。

私がよく使うのは
面相筆と削用筆または彩色筆です。

面相筆は、穂が細く、毛の量が少ないので、
線描きに適した細筆です。

下絵の輪郭線を描いたり、
細かな描写をする際に使用します。

削用筆や彩色筆は、
顔彩を塗ったり、ぼかしたりするときに
使います。

顔彩は、これらの水をふくませた筆で、
表面をなぞるだけで描くことができます。

2、顔彩の使い方のポイント

1、色を変えるたびに、筆を洗う


色が混ざると角皿の絵の具の色が
わからなくなってしまうので、

異なる色の顔彩を取る場合は、
毎回、筆を綺麗に洗って顔彩を取ります。

2、絵皿に取ってから塗る

顔彩から、絵の具を直接取って、
塗る場合もありますが、
通常は、絵の具の色合いを見るために、
絵皿に取って、調整します。

筆に含まれる水分量によって、
色の濃度が変わり、色合いも変わるからです。

濃い色で塗りたい時には、
筆の水分量を減らすために、
ふきんやペーパータオルなどで、
軽く筆の水気をふきとってから、
顔彩を絵皿に取り、紙に塗ります。

3、顔彩の色は、状況によって異なる

紙に塗ったときの色は、
角皿の色や蓋の裏にある色とは、
異なります。

また、濡れている状態の時の色合いと
乾いた時の色合いは異なります。

とにかく、何度も試して、
塗ったときの顔彩の色に慣れることをお勧めします。

顔彩を使った実例

Screenshot

Youtubeチャンネル「さわやか墨彩画教室」では、
顔彩を使って、季節の花々を描くレッスンを行なっていますので
筆使いや色の作り方などの参考に、
ぜひ、ご覧ください。

顔彩の保管とメンテナンス

顔彩は、
湿気を避け、直射日光が当たらない場所に
保管することが重要です。

使用後は、筆をしっかりと洗い、
水分を十分に取ってから乾燥させましょう。

また、作品が完成した後は、
適切に保管し、顔彩の色が劣化しないように注意しましょう。

これにより、顔彩や道具を長持ちさせることができます。

まとめ

顔彩は、その豊かな色彩と扱いやすさで、
墨彩画において非常に魅力的な画材です。

皆さんもぜひ、
顔彩を使って素敵な作品を作ってみてください。

この記事が参考になれば幸いです。

なお、桂颯のオンライン色紙講座では、
顔彩や顔彩チューブを使って、
鹿の子ゆりや椿を描く方法を詳細に
わかりやすく解説しています。
ぜひ、ご覧ください。

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この記事を書いた人

さわやか墨彩画教室の桂颯です。

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