こんにちは、桂颯です。
今回は、
祈りの詩画集「光と影」の中から、
「孤独」という作品を
ご紹介したいと想います。
第1章 孤独という冬を越えてー

Unsplashのiuliu illesが撮影した写真
人が生きていく中で、
出会う試練の多くは、
人との関係の中で
生じるように思います。
心無い言葉に深く傷ついたり、
思いがすれ違い、
理解し合えず争いになったり。
若い頃の心は
まだ柔らかく無防備で
相手の言葉は
容赦なく胸に突き刺さります。
そんなとき、
怒りをぶつけ合えば
楽になるのでしょうか。
言い争いに勝てば、
心は救われるのでしょうか。
――いいえ。
答えは、きっと違います。
たとえ
言葉で相手を打ち負かしても、
そこに残るのは虚しさだけ。
恨みは新しい恨みを生み、
心はさらに疲弊していきます、
深く傷ついた心は、
簡単には癒えません。
時には恨みや憎しみにかわり、
自分自身をも蝕んでしまいます。
だからこそ私は、
恩師から教わった言葉を、
大切にしてきました。
第2章 怒りは、悲しみの涙に変えなさい

UnsplashのHorvath Markが撮影した写真
相手を裁く前に、
自分を見つめる。
自分の怒りはどこからくるのか?
深く深く、沈んで
心に問うてみるのです。
怒りを外にぶつけるのではなく、
心の奥底に、
そっと沈めるのです。
静かに自分を顧みるのです。
怒りから逃れられない、
未熟な自分を悲しむのです。
怒りを悲しみに変えると
悲しみは、いつか
時間とともに、
心の深いところで
昇華し、
やがて愛や優しさに
姿を変えていくような気がします。
第3章 山茶花という生き方

山茶花は、一見すると、
柔らかく、
頼りない花びらをしています。
けれど山茶花は、
雨にも、風にも、
そして雪の寒さにも耐えながら、
冬のさなかに、凛として咲きます。
愚痴を言うこともなく、
誰かを恨むこともなく、
ただ、
その時その時を、
命いっぱい生きている。
無心に、静かに、
それでも確かに、力強く。
私は、つらいときほど、
そんな花たちから
学びたいと思うのです。
第4章 孤独の詩

UnsplashのEtienne Delorieuxが撮影した写真
孤独とは、
誰にも分かってもらえない
痛みではなく、
自分自身と、
真正面から向き合う時間
なのかもしれません。
若い頃、
私は孤独を寒がっていました。
ただ、温めてほしいと、
誰かの言葉を待っていました。
でも今は、
あの頃の自分が、
とても健気に思えるのです。
怒りを選ばず、
憎しみに逃げず、
ただ、
孤独を抱えて
耐えていた自分を。
その姿勢は、
少しも間違っていなかった。
なぜなら、
その孤独をくぐり抜けたおかげで、
他者を思う心を
知ったからです。
孤独は、やがて、
孤独のまま、
自立する強さへと
変わっていく。
この山茶花のように。
まとめ

凍えるような孤独の中で、
怒りや憎しみに逃げることなく
ただ寒さに耐えながら、
自分と向き合うということ。
今だから、わかります。
あの孤独は、
心を閉ざすためのものではなく
澄ませるための時間だったのだと。
なので、この孤独の詩には、
この山茶花の絵がふさわしい。
そんな日々から生まれた
この詩と絵が、
もし今、同じように
孤独の中にいる方の心に
そっと寄り添うことができたなら――
それ以上の喜びはありません。
どうかこの詩画が、
あなたの歩みを照らす
小さな灯りとなりますように。

