鳥シリーズ② |にわとり・すずめ・かわせみを描くー顔彩アートで描く日本の鳥たち

こんにちは。桂颯です。

今回は、
前回の記事の続き、
鳥シリーズ②
(にわとり・すずめ・かわせみ)
お届けします。

目次

はじめに

私にとって、
鳥たちは特別な存在です。


前回の記事(鳥シリーズ①)では、
白頭鷲・孔雀・丹頂鶴

取り上げましたが、
今回はさらに身近で親しみやすい、
けれど奥深い魅力をもった鳥たち──
「にわとり」「すずめ」「かわせみ」
について作品とともに、

ご紹介します。

第1章 誇り高きにわとりー東天紅の物語

にわとりは、
人の暮らしに
最も身近な鳥のひとつです


朝を告げる鳴き声は、
古来より
新しい一日の始まりを
知らせてきました。

私が描いたにわとりは、
宮崎県高千穂の天岩戸神社にいる
「東天紅」という日本鶏を
モデルにしています。

天岩戸神話の中で、
太陽の神である
天照大神がお隠れになった際、
八百万の神々は
岩戸の前で
相談を重ねました。

そのとき、
大神を外に誘い出すために
鳴かせたとされるのが、
この東天紅です。


にわとりの鳴き声は、
夜明けを告げるだけでなく、
神話の中で
光を再び呼び戻す象徴として
描かれているのです。

実は、にわとりには
懐かしい楽しい思い出があります。

昔、通勤途中にある家で
飼われていた雄鶏が、
しばしば道路に出てきては
私を威嚇してきたのです。

にわとりにとって
私は「縄張りを侵す敵」
だったのでしょう。


あるときは
飛びかかってきて
足蹴りを浴びせられました。

その勢いに
私はいつも恐れをなし、
逃げるしかありませんでした。

第2章 すずめー小さな命の強さと

大色紙(顔彩)

次にご紹介するのは、
すずめです。

日本のどこにでもいる
最も身近な鳥ですが、
だからこそ描くたびに
新しい表情を見せてくれます。

すずめの愛らしさ

すずめの魅力といえば、
なんといっても
その小さくて愛らしい姿です。
ちょこんととまった姿や、
黒いほっぺの模様は、
誰もが一度は可愛いと
感じたことがあるでしょう。

私の絵では、
ハスや紫陽花、柿の木、竹など、
身近なモチーフと組み合わせて
描くことが多いです。


花や木と共に描かれることで、
すずめの存在は自然な温もりを
作品全体に与えてくれます。

厳しい自然に生きるすずめ

けれど、すずめは
ただ可愛いだけの存在
ではありません。

小さな体であっても、
他の野鳥と同じように、
厳しい自然環境を
生き抜いているのです。

柿とすずめ

隣家のガレージに巣を作り、
つがいで子育てしていたすずめを、
私はよく見守っていました。

夫婦でせっせと餌を運ぶ姿は、
本当に健気で、
生命の力を感じさせてくれました。

しかしある日、
野良猫に巣を壊され、
幼鳥たちは跡形もなく
いなくなってしまったのです。

あんなに一生懸命に育てていたのに──
その光景に、
私は胸が締めつけられるような
悲しみを覚え、涙がこぼれました。

それ以来、
私にとってすずめは
「可愛い鳥」というだけでなく、
「懸命に生き抜く存在」
になりました。

柿とすずめ


その小さな体の奥に
秘められた生命力、
厳しい自然を生き抜く強さに
思いを馳せながら、
私は筆を動かしています。

ハスとすずめ

第3章 憧れのかわせみ ー 川の宝石

ハスの花とかわせみ

最後に取り上げるのは、
かわせみです。

別名「川の宝石」と
呼ばれるように、
その鮮やかなブルーの羽色は、
見る者を一瞬で魅了します。

実は、私はまだ一度も
実物のかわせみを
見たことがありません。

けれど、
ハスの絵を描くときには、
一緒に
添えたくなる鳥です。

静かな水面に咲く蓮、
そのそばに宝石のように
きらめくかわせみを想像すると、
どうしても
一緒に描きたくなってしまう。

ハスとかわせみ

しかし、
私にとっての大きな課題は、
あの光沢のあるブルーを
どう表現するか
ということです。


顔彩を重ねても、
水彩絵の具を使ってみても、
あの金属光沢のような
美しい青は
なかなか再現できません。

自然の光の屈折によって
生まれる色だからこそ、
人の手で完全に描き出すのは
難しいのだと思います。


いつか、あの輝きを
自分の絵に表現できる日が
来ることを夢見ながら、
私は挑戦を続けています。

はがき絵 ハスとかわせみ

まとめ ー 鳥を描くということ

にわとり、すずめ、かわせみ。

それぞれの鳥には、
私にとって
特別な思い出や
憧れがあります。

にわとりは、
勇敢で誇り高い鳥。
その気高さを表現してみたい。

すずめは、
身近で可愛らしいだけでなく、
過酷な自然を生き抜く姿が
愛おしい。

かわせみは、
まだ出会ったことのない
憧れの鳥であり、
その美しく輝くブルーを
描いてみたい。




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この記事を書いた人

さわやか墨彩画教室の桂颯です。

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