まっすぐすぎた心に、手を伸ばす|祈りの詩画「あの子」

こんにちは。桂颯です。

その子の心は、
驚くほど清らかで、

まっすぐでした。

その姿を見た時、
私は、
どこか自分自身を
見ているような
気がしました。

この詩画は、
そんな心に気づいてしまった者が、
そっと手を伸ばしたいと
願ったという作品です。

目次

第1章 あの子との出会い

UnsplashIsh Frndzが撮影した写真

昔、
学校に行けなくなり、
心を閉ざしてしまった
ある女の子と交流を
持ったことがあります。

彼女は
私のサロンを
訪れてくれました。

彼女の身体は、
驚くほど
固くこわばっていました。

きっと、
いつも緊張の中で
生きてきたのでしょう。

どんなに不安で、
どんなに苦しかったことだろうと、
胸が締めつけられる
思いがしました。

けれど、はっきりと
言えることがあります。

ただ、
あまりにも正直で、不器用で、
人とどう関わればいいのか分からず、

うまく周囲と
歩調を合わせることが
できなかっただけなのです。

私には、
彼女の内面に宿る輝きが、
手に取るようにはっきりと
感じられました。

どこか、
かつての自分と
重なる部分も
あったのかもしれません。


第2章 言葉のいらない世界

UnsplashJesse Donoghoeが撮影した写真

どんな言葉をかけたら良いのか
わからないとき、

まず、
アロマオイルのやさしい香りを
味わってもらいます。

最初は、ラベンダー
次は、カモミールがいいかな。

その瞬間、
張りつめていた表情が
ふっと緩み、
ほっとしたように
微笑んでくれました。

そう声をかけると、
恐る恐る手を
差し出してくれました。

私は、
心を込めて、丁寧に、
やさしくハンドマッサージを
行いました。

言葉を交わさなくても、
心は確かに触れ合うのです。

やがて、
少しずつ身体の緊張が
ほどけてきたのが
わかりました。

彼女が、足を差し出してくれたとき、
私たちの距離は、
もう確かに縮まっていました。

第3章 マヌルネコとの出会い


マヌルネコとの出会いは、
那須どうぶつ王国でした。

陰のある顔つき。

落ち着きなく、
檻の中を行き来しながら、
そわそわと
歩き回っているその姿は、
どこか不安を抱えた
小さな命のように見えました。

そのとき、
突然、雨が降り出したのです。

すると、
そのマヌルネコは、
さっと近くに置かれていた
太い木の陰に
身を隠しました。

そして、
木の陰から、こちらを
じっと見つめてきたのです。

探るように
うかがうように

用心深く、
けれど何かを訴えるように。

その目は、
警戒と不安と、
それでもなお、
何かを求めているような、
不思議な光を宿していました。

私は、
その視線から目を離すことが
できませんでした。

第4章 同じ目をしている

UnsplashAnna Storsulが撮影した写真

そのマヌルネコと目が合った時、
私はふと、あの子の目と
どこか似ているなと
感じました。

怯えながらも、
じっと相手の心を
測るように見つめる眼差し。

拒絶しているようでいて、
どこか
助けを求めているような眼差し。

第5章 力になりたい

UnsplashTsuyoshi Kozuが撮影した写真

人と関わりたい
でも傷つくのが怖い

信じたい
でも裏切られるのが怖い


心に鎧をまとい、
簡単には人を
寄せ付けないあの子

濁りのない、
まっすぐな魂の光をたたえています。

不器用で、正直で、
嘘がつけなくて

だからこそ
この社会の中で
生きづらさを
抱えてしまった。

あまりにも純粋で、
あまりにも繊細なあの子

「心配ないよ。
あなたなら、きっと大丈夫よ」と、


心からそう思いました。


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この記事を書いた人

さわやか墨彩画教室の桂颯です。

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